気になる木のはなし

古くから日本人は、生活をより豊かに、快適にするよう、日常の中に木をうまく取り入れてきました。たとえば、縄文時代の日本人は、木を切り倒すための石斧の柄にはヤブツバキなどの堅い木を、狩に使う弓には堅くてしなるカシの木を、木の器には削りやすいトチノキを、といったようにそれぞれの木の特性を熟知し、用途によって上手に使い分けていました。また、法隆寺五重塔のように、1000年以上も前の木の文化を今に伝える木造建築物もたくさん存在します。

このように、日本人は昔から木と深く関わり、文化を育ててきました。しかし時代の変化とともに、日本人の木の使用量は減少傾向にあります。

木が古くから日本人に使われ愛されてきたのは、当時の人々が木を使用する事のメリットを感覚的に知っていたからではないでしょうか。

「人に優しく環境への負荷が少ない」と言われる木。ここでは、近年、住宅や公共施設への利用が見直されている木について、その背景をみていきます。

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